CCUSを実施するメリットとデメリットをCCUS登録行政書士が解説
序文
建設キャリアアップシステム(CCUS)は、建設技能者の技能向上と処遇改善を図ることを目的とした、国が推進する制度です。2023年4月時点で、CCUSに登録している事業所は約120万事業所(令和4年7月末時点)となっており、建設業全体の約8割を占めています。
しかし、CCUSを実施していない事業所も依然として存在します。本記事では、CCUSを実施していない事業所の状況や、実施しなかった場合のメリット・デメリット、そして実施に向けた具体的な取り組みについて、解説します。
1. CCUSを実施していない事業所の状況
CCUSを実施していない事業所の割合は、2023年4月時点で約2割です。具体的には、下記のような事業所が挙げられます。
- 建設業許可を取得していない事業所
- 一人親方や個人事業主の事業所
- 従業員数が10人未満の事業所
- 従業員のほとんどが建設技能者ではない事業所
また、CCUSを実施していない事業所の多くは、以下の理由を挙げています。
- 制度の概要やメリット・デメリットを理解していない
- 導入・運用にかかる手間や費用が負担になる
- 建設技能者の育成や処遇改善に取り組む必要性を感じていない
2. CCUSを実施しなかった場合のメリット・デメリット
CCUSを実施しなかった場合のメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 制度の導入・運用にかかる手間や費用を抑えられる
- 建設技能者の育成や処遇改善に取り組む必要がなくなる
一方、デメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 建設技能者のスキル向上や処遇改善が進まない
- 建設現場の安全性や品質が低下する
- 優秀な建設技能者が流出する
3. CCUSを実施するメリット
CCUSを実施するメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 建設技能者のスキル向上や処遇改善が進む
- 建設現場の安全性や品質が向上する
- 優秀な建設技能者の確保・定着が図れる
CCUSを導入・運用することで、建設技能者のスキル向上や処遇改善を図り、建設現場の安全性や品質を向上させることができます。また、優秀な建設技能者の確保・定着にもつながります。
4. CCUSを実施するための具体的な取り組み
CCUSを実施するためには、以下の3つのステップを踏む必要があります。
- 事業者登録
まずは、CCUSの事業者登録を行います。登録には、建設業許可通知書などの証明書類を添えて申請します。
- 技能者登録
従業員の建設技能者を登録します。登録には、技能者カードの申請が必要です。
- 技能者評価
技能者を評価します。評価には、技能検定や実技試験などの方法があります。
CCUSの導入・運用には、手間や費用がかかりますが、建設業界全体の活性化のためにも、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。
まとめ
CCUSは、建設技能者の技能向上と処遇改善を図ることを目的とした、国が推進する制度です。CCUSを実施することで、建設現場の安全性や品質が向上し、優秀な建設技能者の確保・定着にもつながります。
CCUSを実施していない事業所は、制度の概要やメリット・デメリットを理解し、導入・運用に向けた具体的な取り組みを検討してみてください。
大阪うぐいす行政書士事務所ではCCUS登録行政書士なので代行申請が可能となります。
CCUS登録申請報酬額表
事業者情報登録申請 | 33,000円 |
技能者情報登録申請(1人~10人) | 19,800円/人 |
技能者情報登録申請(11人~20人) | 18,700円/人 |
技能者情報登録申請(21人~30人) | 17,600円/人 |
技能者情報登録申請(31人~50人) | 16,500円/人 |
技能者情報登録申請(51人~) | 15,400円/人 |
事業者情報変更申請 | 9,990円 |
技能者情報変更申請 | 4,400円 |