コラム

放課後児童クラブ・学童保育における安全計画の法改正と経緯

学童・放課後児童クラブ

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序文

放課後児童クラブは、小学校児童を対象とした学童保育施設です。児童が安心・安全に過ごせるよう、安全計画の策定が義務付けられています。

本記事では、放課後児童クラブにおける安全計画の法改正と経緯について、以下の4つの見出しで解説します。

  1. 安全計画の法的根拠
  2. 法改正の経緯
  3. 法改正の内容
  4. 今後の課題

1. 安全計画の法的根拠

放課後児童クラブにおける安全計画の法的根拠は、児童福祉法第6条の3第2項の「安全に関する事項についての計画を策定すること」です。

この規定は、2022年6月1日に施行された児童福祉法等の一部を改正する法律(令和4年法律第66号)により、新たに設けられました。

2. 法改正の経緯

放課後児童クラブにおける安全計画の法制化は、近年の児童虐待や事故の増加を背景に、児童の安全を確保するための取り組みが強化されたことを受けて行われました。

具体的には、以下の点が課題として指摘されていました。

  • 各クラブで安全対策がばらつき、児童の安全が十分に確保されていないこと
  • クラブ職員の安全に関する知識やスキルが不足していること

法改正により、安全計画の策定が義務付けられることで、各クラブで安全対策を統一し、職員の安全に関する知識やスキルを向上させることを目指しています。

3. 法改正の内容

法改正により、放課後児童クラブにおける安全計画の策定が義務付けられました。安全計画には、以下の事項を記載する必要があります。

  • クラブの概要
  • 安全に関する基本方針
  • 環境整備に関する事項
    • 施設の安全性
    • 設備の安全性
    • 遊具の安全性
    • その他
  • 指導・支援に関する事項
    • 児童の安全教育
    • 児童の安全見守り
    • その他
  • 緊急時対応に関する事項
    • 災害時の対応
    • 事故時の対応
    • その他

また、安全計画は、職員と保護者に周知・実施する必要があります。

4. バス置き去り事件

2022年5月27日、埼玉県の放課後児童クラブで、送迎バスの運転手が児童を乗せたままバスを施錠し、車内に閉じ込める事件が発生しました。この事件では、運転手は児童の安全確保に必要な知識やスキルが不足していたことが指摘されています。また、クラブ側でも、運転手に対する安全教育や指導が十分に行われていなかったことが明らかになりました。

この事件を受けて、放課後児童クラブにおける安全対策が強化されることになりました。

まとめ

放課後児童クラブにおける安全計画の法改正は、児童の安全を確保するための重要な取り組みです。今後は、安全計画の策定・実施の徹底により、児童の安全を確保していくことが求められます。

バス置き去り事件は、放課後児童クラブにおける安全対策の重要性を改めて浮き彫りにした事件です。今後は、安全計画の策定・実施の徹底に加えて、以下のような新たな取り組みも行われていくことが期待されます。

  • 運転手に対する安全教育の強化
  • バスの施錠防止装置の設置
  • バスの監視カメラの設置

これらの取り組みにより、バス置き去り事件の再発防止を図っていくことが期待されます。

補足

安全計画の策定・実施は、クラブ職員の負担が大きく、また、十分な知識やスキルがなければ、効果的な対策が講じられない恐れもあります。

そのため、国や自治体は、安全計画の策定・実施に必要な支援を行うことが重要です。また、クラブ職員に対する安全教育や研修を充実させることで、児童の安全を確保するための体制を強化していくことが求められます。

大阪うぐいす行政書士事務所が安全計画を作成するメリット


大阪うぐいす行政書士事務所が安全計画を代行して作成した場合のメリットは、以下のとおりです。

  • 専門的な知識と経験に基づいた計画が作成される

行政書士は、行政法や児童福祉法などの専門知識を有しています。また、安全計画の作成実績も豊富です。そのため、行政書士が作成した安全計画は、児童の安全を確保するために必要な内容が網羅されており、効果的な対策が講じられます。

  • 行政の指導・監督に適合した計画が作成される

行政書士は、行政指導・監督の基準を熟知しています。そのため、行政指導・監督に適合した安全計画を作成することができます。

  • クラブの負担が軽減される

安全計画を作成するには、多くの時間と労力が必要です。行政書士に代行してもらうことで、クラブの負担を軽減することができます。

具体的には、以下のメリットが考えられます。

  • 現状の把握や課題の抽出、対策の検討といった、専門的な知識や経験が必要な作業を代行してもらえます。
  • 行政の指導・監督の基準を踏まえた計画を作成してもらえます。
  • 計画の作成や修正にかかる時間や労力を削減できます。

ただし、行政書士に代行してもらう場合でも、クラブ側で安全計画の策定に必要な情報を提供する必要があります。また、計画の内容を十分に理解し、実施に漏れがないようにする必要があります。

報酬

安全計画作成代行22,000円